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カゲボウズのプロローグとか

 まるで締め上げるように、それは蠢いていた。
 何十いや、それ以上の数がまとまって溶け合い、群体となり、一つの生き物のようになって、獲物の身体に絡みつき、捕え、喰らっていく。
 もはや人の背中を追い、角から「それ」を吸収するだけでは生ぬるい。足りないのだ。
 入り込んで、奥まで奥まで入り込んで喰らい尽くさねば、この数の渇きは癒されない。
 衣だったそれは変質し、更に奥へと入り込む。中へ、中へと根を伸ばす。一滴だって逃しはしない。より奥へ侵入されるその度に哀れな贄の体は躍り、夜色に飲み込まれていく。それを繰り返すうち、がくりと獲物は動かなくなった。
 包み込んでいた影が飛散していく。群体だったそれは一匹、また一匹身体から離れ、主の下へ戻っていった。
「満足したかい?」
 衣を舞わせる足の無い人形に遠目に見ていた主が尋ねる。人形達は喋らない。主の足元に飛び込んでいく。ちらりと、主は獲物に目をやる。満たされないのか、まだいくらかの影が絡みついていた。
「もう空っぽだよ。行こう」
 主は獲物に興味を失ったと見え、離れていった。名残惜しそうにしていた影達もようやく離れ、元の姿となり、主の後ろをついていく。進むうちにすうっと姿が消え、見えなくなった。
 人形達の主は大通りに出る。人波に紛れ、その姿は見えなくなった。


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まあ後で変えるかもしれませんが。

現時点での進捗は影花リメイク(113P)まで。
デートシーンの追加や世界観設定の追加描写などかなり盛りだくさんの内容になってます。
とりあえずこれがあれば1冊目は出そうだなー。
  1. 2012/05/28(月) 20:40:20|
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